ログアウトしますか?

コルヒチンのCOVID-19治療への有用性は認められない

 痛風治療薬のコルヒチンは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療に有用性が認められないとする研究報告が「RMD Open」に11月22日掲載された。GMERS医科大学(インド)のKedar Gautambhai Mehta氏らが行ったシステマティックレビューとメタ解析の結果であり、設定した評価項目の全てにおいて転帰改善が認められず、有害事象は有意に増加する可能性が示されたという。

 コルヒチンは抗炎症作用を有する痛風治療薬。COVID-19重症化には過剰な炎症反応が関与しているため、コルヒチンの抗炎症作用がCOVID-19重症化抑制につながる可能性が期待され、これまでに複数の臨床試験が行われている。Mehta氏らは、それらの研究報告を対象とするシステマティックレビューとメタ解析を行った。

 文献検索で69報の論文がヒットし、このうち適格基準を満たす6件の無作為化比較試験をメタ解析の対象とした。それらの研究には合計1万6,148人のCOVID-19患者が参加していた。6件中、プラセボ対照二重盲検試験は2件であり、他の4件はオープンラベル試験だった。これらの研究報告のエビデンスとしての質は、GRADEシステムによる判定で大半が中程度と判定された。

 メタ解析の結果、死亡率に関してはコルヒチン投与群と、支持療法のみを受けた対照群とで有意差が認められなかった〔リスク差(RD)-0.00(95%信頼区間-0.01~0.01)〕。同様に、5件(参加者数の合計1万5,519人)の研究に基づく換気サポートを要するリスク〔リスク比(RR)0.67(同0.38~1.21)〕、3件(220人)の研究に基づくICU入室リスク〔RR0.49(同0.19~1.25)〕、および4件(1万1,560人)の研究に基づく入院期間〔平均差-1.17(同-3.02~0.67)〕にも有意差は見られなかった。

 一方、3件の研究(4,665人)に基づく有害事象はコルヒチン投与群の方が有意に高頻度であり〔RR1.58(同1.07~2.33)〕、特に下痢がコルヒチン投与群で多かった〔RR1.93(同1.62~2.29)〕。重篤な有害事象は有意差がなかった〔RD-0.01(同-0.02~0.00)〕。

 これらの結果から、COVID-19の標準治療にコルヒチンを追加するメリットはないことが示唆された。ただし著者らは、「われわれがメタ解析の対象とした研究報告には、オープンラベルで行われた無作為化比較試験が含まれていた。さらに、死亡率以外の評価項目と有害事象のメタ解析は、より少数の研究報告に基づくものであり、結果を慎重に解釈する必要がある」と述べている。(HealthDay News 2021年11月30日)



https://consumer.healthday.com/colchicine-no-benefit-over-supportive-care-for-covid-19-2655770617.html

Abstract/Full Text
https://rmdopen.bmj.com/content/7/3/e001746

Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

当コンテンツは、AJ Advisers LLCヘルスデージャパン提供の情報を元に掲載しております。
ヘルスデージャパンのコンテンツに関する利用規定はこちらをご参照ください。

免責事項

  1. ギリアド・サイエンシズ インクおよびその子会社(併せて「ギリアド社」といいます)が事前に書面により同意した場合を除き、当コンテンツを複写、複製、印刷することは禁止されています。
  2. すべての情報は「現状のまま」提供されるものであり、ギリアド社が、当コンテンツに掲載されている情報の正確さを保証するものではありません。
  3. 当コンテンツで得られた情報の利用により、閲覧者または閲覧者が所属する団体等において不都合、不利益または損害などが発生することとなっても、その原因が何であれ、または上記情報の利用と上記不都合、不利益もしくは損害等との因果関係が直接的であれ、ギリアド社は一切の責任を負いません。
  4. 当コンテンツで掲載されている情報について、ギリアド社は問い合わせ等を受け付けていません。
  5. 当コンテンツは、未承認薬または適応外使用に関する広告活動の禁止の趣旨を考慮の上、医学・薬学の専門家が科学・医学の進歩について知る権利の重要性に鑑みて提供するものです。ギリアド社は、当コンテンツに含まれる情報によって閲覧者の購入意欲を昂進させる意図は有していません。

パスワード変更のお願い

G-STATION -Lecture-はG-STATION Plusにリニューアルしました。
G-STATION -Lecture-で既に会員の先生方は、会員パスワードの再登録が必要となります。お手数ですが、こちらから再登録をお願いいたします。

医療関係者の皆さまへ

このサイトは、国内の医療従事者を対象にしており、
一般の方および国外の医療関係者に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。

  • このサイトでは、コンテンツ向上や、サイトの改善のためにCookieを利用しています。
    サイトを利用することで、Cookieの利用に同意するものとします。

医療関係者の方

製品に関する添付文書や
インタビューフォームなどをご利用いただけます。

特に関心のある分野をお選びいただきますと、
ご感心に沿ったコンテンツが優先的に表示されるようになります。

服薬患者様・一般の方

当サイトは医療関係者向けとなります。

患者様・一般の皆様は会員専用ページの閲覧および会員登録することができませんのでご了承ください。

会員登録される方

会員登録していただくと、
会員限定のWEB講演会がご覧いただけます。

  • 会員登録は、国内の医療機関にお勤めの医師・薬剤師などの医療関係者を対象とさせていただきます。
  • 肝臓領域コンテンツに一部会員制コンテンツがございます。会員登録して閲覧下さい。

会員の方

ID・パスワードをお持ちの方は、
こちらからログインください。

ジセレカ専用サイトへ遷移します (https://www.jyseleca.jp/)

G-Station Plusを離れます。遷移先のコンテンツはギリアド社及びエーザイ社が共同で管理・提供するものとなります。

この先のコンテンツをご覧になりますか?