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ベクルリー点滴静注用 レムデシビルについて

概要

ベクルリー(一般名:レムデシビル)は米国ギリアド・サイエンシズ社が開発した、ウイルスのRNA合成を阻害する直接作用型抗ウイルス薬です。コロナウイルスを含む一本鎖RNAウイルスに対し、細胞培養系及び動物モデルにおいて抗ウイルス活性を示すことが明らかになっており、2015年からエボラウイルス感染症の治療薬として開発が進められてきましたが、これまでいずれの国でも承認されたことはありませんでした。​

2019年12月に中華人民共和国湖北省武漢市で確認された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、発熱、咳、呼吸困難などを主な症状とする呼吸器疾患です。重症例では重篤な肺炎や多臓器不全を引き起こし、死に至る可能性があります。2020年1月30日に世界保健機関(WHO)は、COVID-19の流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」であると発表し、同年3月13日には「パンデミック(世界的な大流行)」であると宣言しました。2020年5月4日時点で確認された世界中の感染者数は約350万人、死者は25万人でしたが、その後感染はさらに拡大し2021年6月10日時点では感染者数は1億7000万人、死者は約370万人に上り(COVID-19 Map - Johns Hopkins CoronavirusResource Center, https://coronavirus.jhu.edu/map.html, 2020年5月4日閲覧、2021年6月10日閲覧)、市民生活に大きな混乱を引き起こし、世界経済に重大な損失を与えています。​

米国ギリアド・サイエンシズ社は中東呼吸器症候群(MERS)及び重症急性呼吸器症候群(SARS)を引き起こす一本鎖RNAコロナウイルスであるMERS-CoV、SARS-CoVに対し、in vitro 及びin vivo での抗ウイルス活性が認められていたレムデシビルを候補薬として、COVID-19治療薬の開発に着手しました。COVID-19を引き起こすSARSCoV-2に対するレムデシビルの抗ウイルス活性がin vitro で確認されたことにより、2020年2月から臨床試験を開始しました。米国国立アレルギー感染症研究所(NIAID)及び米国ギリアド・サイエンシズ社が実施した臨床試験、人道的見地から行われた投与​経験の結果を受け、米国食品医薬品局(FDA)に対し、連邦食品医薬品化粧品法(FD&C法)に基づく緊急使用許可(EUA)を申請し、同年5月1日にFDAから「SARSCoV-2によって引き起こされる新興感染症であるCOVID-19治療に対する緊急使用許可」を取得しました。​
わが国でも「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)に基づく特例承認制度により、2020年5月7日に「SARS-CoV-2による感染症」を効能又は効果として特例承認に至りました。​ 2021年1月には、その後実施された臨床試験成績の結果を踏まえて「効果に関連する注意」が見直され、重症の患者だけでなく中等症のSARS-CoV-2による肺炎患者にも投与の機会が広がりました。​

レムデシビル(Remdesivir, RDV, GS-5734)

レムデシビルは、細胞内で薬理学的活性化作用をもつヌクレオシド三リン酸(RDV-TP;GS-443902)に急速に変換されるヌクレオチドプロドラッグです1.2

レムデシビル(Remdesivir, RDV, GS-5734)

RDV-TPは、ウイルスのRNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRp)によって新生RNA鎖に効率的に組み込まれ、ウイルス複製中RNA鎖の連鎖停止反応を遅延させます2

  • RDV-TPは連鎖停止反応前に複数回RNA鎖に組み込まれることが確認されています2
  • RDVは、ウイルスにプルーフリーディングエキソリボヌクレアーゼが存在するにもかかわらず、ウイルス複製を阻害しました3

RDV-TPは、ヒトミトコンドリアRNAポリメラーゼにもヒトDNAポリメラーゼにも影響を与えない事が確認されています1

  1. Gilead Data on file Warren TK, et al. Nature 2016;531:381-5.
  2. Gordon, et al. Lo MK, et al. Sci Reports 2017;7:43395.
  3. Agostini ML, et al. MBio 2018;9(2):e00221-18., 

レムデシビルの活性、薬理学及び薬物動態

以下のウイルスに活性が確認されています(in vivo
フィロウイルス科、パラミクソウイルス科、ニューモウイルス科及びコロナウイルス科
  • レムデシビルはほぼ完全に初回通過代謝されるため、経口投与には適しません
  • GS-443902の消失半減期(T1/2)は、ヒトマクロファージ(in vitro)で11時間、静脈内投与後のアカゲザル末梢血単核細胞(PBMC)で22時間と観察されており、1日1回の投与を裏付けています
  • 主に加水分解酵素によって代謝されます(外国人データ[健常人] )
  • 主要な排泄経路は、尿中(74%)及び糞中(18%)です(外国人データ[健常人] )

Gilead Data on file
Sheahan TP, et al. Sci Transl Med 2017;9:eaal3653
Warren et al, 2016 Nature 2016;531(7594):381-5.​

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