本剤の「警告・禁忌を含む使用上の注意」等については注意事項等情報(添付文書)をご参照ください。
本剤は海外試験4試験で構成された評価資料をもとに承認されました。このためご紹介する臨床成績には一部国内の承認内容と異なる成績が含まれております。
GS-US-334-0138 試験(海外データ)
ソバルディはリバビリンとの併用24週間投与でジェノタイプ3又は4に対して、
有効性と安全性が確認されています(海外データ)。
6.未治療又は前治療のある炎患者に対する海外第3相臨床試験成績(GS-US-334-0138試験:海外データ)11,12)
試験概要
目的 | ジェノタイプ4で未治療又は前治療のあるC型慢性肝炎患者におけるソバルディ+リバビリンの12週投与※及び24週投与の有効性・安全性を検討する。 |
対象 | 未治療又は前治療のあるジェノタイプ4のC型慢性肝炎患者103例(C型代償性肝硬変患者17例を含む) |
試験方法 | 多施設共同無作為化非盲検試験 |
投与方法 | ソバルディ錠400mg1日1回及びリバビリン1日2回(1,000又は1,200mg/日)を12週間もしくは24週間経口投与した。 |
主要評価項目 | SVR12率[投与終了から12週間後のHCV RNA量が定量下限値(25 IU/mL)未満を達成した患者の割合]、安全性及び忍容性 |
副次評価項目 | SVR4 率及びSVR24 率、血中HCV RNA 動態、ウイルス学的転帰、薬剤耐性変異、背景因子別のサブグループ解析等 |
解析計画 | 主要評価項目はFull Analysis Set(FAS)により解析を実施することとした。背景因子別のサブグループ解析は、年齢(65歳以上/未満)、性別(男性/女性)、代償性肝硬変(なし/あり)、インターフェロン適格性(適格/不適格)、前治療への反応(無効/再燃/ブレイクスルー)、ベースラインのHCV RNA量(800,000 IU/mL以上/未満)、ベースラインのBMI(30kg/m2以上/未満)、ベースラインのALT値(正常範囲上限の1.5倍超/以下)、IL28B(rs12979860:CC/non-CC)等について副次評価項目として実施することとした。 |
- 本試験では12週投与群及び24週投与群が設定されましたが、本邦ではソバルディ錠のジェノタイプ4に対する12週間投与は承認されていません。
試験デザイン
12週投与群の試験成績は削除しました。
11)社内資料:承認時参考資料:海外第3 相臨床試験(GS-US-334-0138)
12)Doss W, et al. J Hepatol 63(3):581-585, 2015(承認時参考資料)
利益相反:本研究はギリアド・サイエンシズ, Inc.の資金提供により行われた。本論文の著者には、ギリアド・サイエンシズ, Inc.の社員が含まれる。 また、本論文の著者には、ギリアド・サイエンシズ, Inc. のコンサルトタントである者が含まれる。
患者背景(24週投与群のみ抜粋)

- 1IL28B領域の一塩基多型(SNPs)の解析にあたり、本試験においては、rs12979860の解析によりSNPsのメジャーアリル(CC)もしくはマイナーアリル(CT、TT)を同定している。
- 25 パーセンタイル
- 75 パーセンタイル
ソバルディ錠400mg の本邦における承認された用法及び用量は以下のとおりです。
- セログループ2(ジェノタイプ2)の場合:リバビリンとの併用において、通常、成人にはソホスブビルとして400mgを1日1回、12週間経口投与する。
- セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のいずれにも該当しない場合:リバビリンとの併用において、通常、成人にはソホスブビルとして400mgを1日1回、24週間経口投与する。
リバビリンの本邦における承認された用量は、1日投与量で体重に応じて600〜1,000mgです。
SVR12率※(主要評価項目)
ソバルディ錠400mgとリバビリンの併用投与において、患者の90.2%(46/51例)がSVR12を達成しました。
- 本邦ではソバルディ錠のジェノタイプ4に対する12週間投与は承認されていないため、一部改変して12週投与群の結果は削除しました。
◆SVR12率

患者集団別、背景因子別SVR12率※(サブグループ解析)(副次評価項目)
未治療患者のSVR12率は91.7%(22/24 例)、前治療のある患者では88.9%(24/27例)でした。背景因子(代償性肝硬変の有無)別のSVR12率は以下のとおりです。
- 本邦ではソバルディ錠のジェノタイプ4に対する12週間投与は承認されていないため、一部改変して12週投与群の結果は削除しました。
◆患者集団別、背景因子別のSVR12率
<参考>未治療患者、前治療のある患者における代償性肝硬変の有無別のSVR12率(サブグループ解析)
薬剤耐性(副次評価項目)
本試験でSVR12 を達成しなかった患者15 例を対象としてディープシークエンス解析を行った結果、ソホスブビルに関連する耐性変異であるNS5B S282T、又はL159F 及びV321A を含むソホスブビルの投与関連変異は検出されませんでした。
安全性
24 週投与群の82.4%(42/51例)に有害事象が発現しました。報告された主な有害事象は、疲労27. 5%(14/51例)、頭痛21. 6%(11/51例)、不眠症19.
6%(10/51例)、貧血19. 6%(10/51例)でした。
24 週投与群の3.9%(2/51例)に重篤な有害事象が発現しました。投与中止に至った有害事象及び死亡は報告されませんでした。
ソバルディ錠400mgの本邦における承認された用法及び用量は以下のとおりです。
- セログループ2(ジェノタイプ2)の場合:リバビリンとの併用において、通常、成人にはソホスブビルとして400mgを1日1回、12週間経口投与する。
- セログループ1(ジェノタイプ1)又はセログループ2(ジェノタイプ2)のいずれにも該当しない場合:リバビリンとの併用において、通常、成人にはソホスブビルとして400mgを1日1回、24週間経口投与する。