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COVID-19既感染者も再感染リスクがある

 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)に一度感染した人も、再び感染するリスクが存在することが、米海兵隊員を対象とする調査で明らかになった。研究者らは、「既感染の若者でさえワクチン接種を受ける必要がある」と述べている。研究の詳細は、「The Lancet Respiratory Medicine」に4月15日掲載された。

 この研究は2020年5~11月に米海兵隊の新兵対象に実施された。軍事訓練に入る前の2週間の隔離期間中に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を発症しなかった3,076人(92%が男性)を6週間前向きに追跡。追跡期間中は定期的にPCR検査を繰り返し施行し、SARS-CoV-2の感染の有無を把握した。6週間の追跡をプロトコルどおりに終了し得たのは、2,436人で、このうち189人はベースライン時において血清抗体が陽性の既感染者だった。

 6週間の追跡で抗体陽性者のうち19人(10%)が、PCR検査の結果が少なくとも1回陽性となった(1人年あたり1.1)。一方、ベースライン時に抗体陰性だった2,247人中、追跡期間中にPCR検査の結果が陽性となったのは1,079人(48%)だった(1人年あたり6.2)。この研究は軍隊という密な環境で、大多数が男性というやや特殊な条件下で行われたものだが、研究者によると「この結果は多くの若者に当てはまる可能性がある」という。

 論文の上席著者である米マウントサイナイ医科大学のStuart Sealfon氏は、「ワクチンの供給体制が整いつつある現在、SARS-CoV-2既感染者にもワクチン接種を行う必要がある」と述べている。また同氏は、「SARS-CoV-2既感染の若者の再感染が、ウイルス伝播の経路となる可能性を忘れてはならない」との警告も発している。同氏の警告は、既感染者が再感染した場合、大半(84%)は無症候であるにもかかわらず、鼻腔のウイルス量は新規感染者と大差がないという本研究の結果に基づくものだ。つまり、既感染だからといって安心していると、気付かぬうちに他者へ感染させてしまいかねないということだ。

 本研究には関与していない、米レノックス・ヒル病院のRobert Glatter氏も、「SARS-CoV-2に感染し回復した後に再感染するリスクはわずかであって、感染したとしても重症化リスクは低く症状は現れないかもしれない。しかし他人に感染させてしまうリスクがあるため、ワクチン接種は必要だ」と語る。

 同氏によると、ウイルスへの自然感染とワクチンとでは、感染を抑える仕組みがやや異なるという。「ワクチンは、ウイルスが細胞に侵入する際に重要なスパイクタンパク質を標的としており、それによって自然感染で得られる抗体反応よりも特異的な感染防御機構が働く」とのことだ。

 今回の研究の論文共著者の一人である、米海軍医学研究センターのDawn Weir氏は、「新兵を含むすべての若者へ送るべきメッセージは明らかだ。自然感染による免疫は完全とは言えない。SARS-CoV-2既感染であっても、ワクチン接種を受けるべきだ」と総括している。(HealthDay News 2021年4月16日)

https://consumer.healthday.com/b-4-16-2652591787.html

Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.thelancet.com/journals/lanres/article/PIIS2213-2600(21)00158-2/fulltext

Press Release
https://www.mountsinai.org/about/newsroom/2021/past-covid19-infection-does-not-fully-protect-young-people-against-reinfection-study-shows

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