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COVID-19重症化リスクの高い子どもの特徴は?

 これまで中高年層の罹患者が多かった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)だが、ここへきて小児を含む若年層へ拡大する傾向が見られる。中高年者でのCOVID-19重症化リスク因子は既に明確になっているが、小児でのリスク因子については不明点が多い。こうした中、COVID-19罹患時に重症化しやすい小児の特徴を明らかにした、米ヴァンダービルト大学のJames Antoon氏らの研究結果が、「Journal of Hospital Medicine」に9月15日掲載された。年長の小児や慢性疾患のある小児で、重症化リスクの上昇が認められるという。

 Antoon氏らは2020年4~9月に、米国内45カ所の小児病院の救急部門(ED)を受診したか入院に至った、生後30日~18歳のCOVID-19患者を対象とする後方視的コホート研究を実施した。解析対象患者数は1万9,976人で、年齢は中央値6歳(四分位範囲1~13歳)、男児51.2%で、14.9%が何らかの慢性疾患を有していた。

 入院を要さなかった場合を「軽症」、入院を要した場合を「中等症」以上とし、後者のうちICU入室に至ったものの機械的人工呼吸は要さず、ショック状態に至ることなく生存退院した場合を「重症」、ICU入室後に機械的人工呼吸を要したりショック状態を呈した場合、および死亡に至った場合を「最重症」と定義。すると、1万5,913人(79.7%)が軽症であり、4,063人(20.3%)が中等症以上(入院を要した患者)だった。入院を要した患者群では、その79.3%が中等症であり、11.3%が重症、9.4%が最重症だった。

 交絡因子を調整後、入院を要することに関連する因子として、肥満/2型糖尿病〔調整オッズ比(aOR)10.44〕、免疫不全(同5.85)、肺疾患(5.31)、心血管疾患(4.95)、神経疾患(3.22)、喘息(1.41)が抽出された。また年齢が0~4歳に比し、5~11歳(0.50)や12~17歳(0.75)では、いずれも入院リスクが有意に低かった。性別での比較では、女性は男性に比べて入院リスクが有意に低かった(0.89)。

 一方、重症化と関連する因子としては、心血管疾患(aOR 3.10)、肺疾患(同2.66)、肥満/2型糖尿病(2.16)、神経疾患(1.56)が抽出された。年齢に関しては上記の入院関連因子とは逆に、0~4歳に比し5~11歳(2.66)と12~17歳(2.09)は、いずれもハイリスクだった。性別の比較では有意差が見られなかった。

 以上より本論文の結論は、「米国内の小児病院を受診したCOVID-19患者の約20%が入院し、その約21%がICUで治療を受けていた。慢性疾患を有する小児は入院と重症化リスクが高く、年長の小児は入院リスクが低いものの入院後に重症化するリスクが高い」とまとめられている。

 論文の筆頭著者であるAntoon氏は、「パンデミックの初期から、子どもはCOVID-19に罹患しても重症化しにくいとの“神話”が拡散してきた。しかし本研究の結果はそのような考え方を否定している。ただし、幸いなことに死に至る子どもはごくわずかだ」と述べている。また、「われわれの懸念の一つは、ワクチン接種対象年齢(12歳以上)の小児は重症化のリスクが高いにもかかわらず、その年齢層はワクチン接種率が最も低いという点だ」とし、今後のワクチン接種推進に際して検討すべき課題と指摘している。(HealthDay News 2021年9月21日)

https://consumer.healthday.com/9-21-which-kids-are-at-highest-risk-from-covid-2655035698.html

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Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.journalofhospitalmedicine.com/jhospmed/article/245964/hospital-medicine/factors-associated-covid-19-disease-severity-us-children

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