ビクタルビ配合錠の投与144週における有効性・安全性
抗HIV薬による治療経験がないHIV-1感染症患者を対象とした1489試験で、ビクタルビ配合錠群のウイルス学的成功*率は、事前に計画された投与開始48週、96週、144週における解析において、92%、88%、82%であり、各時点において対照群に対する非劣性が示されました†。
第Ⅲ相国際共同試験(1489試験):FDAのスナップショットアルゴリズムによる
ウイルス学的転帰(FAS)(海外データ)
血漿中HIV-1 RNA量が50 copies/mL未満であった被験者の割合
*:血漿中HIV-1 RNA量 50 copies/mL未満、†:各時点でビクタルビ配合錠群とABC/DTG/3TC群の群間差の両側95%信頼区間の下限値が事前に設定したマージン-12%を上回ったことから[群間差(95%信頼区間):48週時;-0.6%(‐4.8%~3.6%)、96週時;-1.9%(-6.9%~3.1%)、144週時;-2.6%(-8.5%~3.4%)]、ビクタルビ配合錠群は、ABC/DTG/3TC群に対し、非劣性が示されました。
血漿中HIV-1 RNA量が50 copies/mL以上であった被験者の割合
データ欠測であった被験者の割合
投与144週時点あるいは治療中の最後の検査において血漿中HIV-1 RNA量が50 copies/mL以上であったのは、ビクタルビ配合錠群で2例(1%)、対照群で9例(3%)でした。有効性が認められないことを理由にした投与中止は観察されませんでした。ビクタルビ配合錠群の2例のうち1例、対照群の9例のうち7例は、その他の理由‡による投与中止例であり、投与中止前の最後のHIV-1 RNA量が50 copies/mL以上でした。
投与144週時点でHIV-1 RNA量のデータがなく、最後のHIV-1 RNA量が50 copies/mL未満であったのは、ビクタルビ配合錠群で56例(18%)、対照群で41例(13%)でした。144週時点でデータがなかった主な理由は、追跡不可能〔ビクタルビ配合錠群24例(8%)、対照群16例(5%)〕、被験者による決定〔ビクタルビ配合錠群16例(5%)、対照群15例(5%)〕でした。
‡:その他の理由には次の理由による投与中止が含まれる:治験担当医の裁量、被験者による決定、追跡不可能、治療の不遵守、プロトコルからの逸脱、妊娠、治験支援者による終了。
Gallant J, et al.: Lancet 2017; 390: 2063.; Wohl DA, et al.: Lancet HIV 2019;
6(6):e355.; Orkin C, et al.: Lancet HIV 2020; 7:
e389.より作成
本試験はギリアド・サイエンシズ社より支援を受けています。著者にギリアド・サイエンシズ社より支援を受けている者が含まれます。
抗HIV薬による治療経験がないHIV-1感染症患者を対象とした1490試験で、ビクタルビ配合錠群のウイルス学的成功*率は、事前に計画された投与開始48週、96週、144週における解析において、89%、84%、82%であり、各時点において対照群に対する非劣性が示されました†。
第Ⅲ相国際共同試験(1490試験):FDAのスナップショットアルゴリズムによる
ウイルス学的転帰(FAS)(海外データ)
血漿中HIV-1 RNA量が50 copies/mL未満であった被験者の割合
*:血漿中HIV-1 RNA量 50 copies/mL未満、†:各時点でビクタルビ配合錠群とDTG+F/TAF群の群間差の両側95%信頼区間の下限値が事前に設定したマージン-12%を上回ったことから[群間差(95%信頼区間):48週時;-3.5%(‐7.9%~1.0%)、96週時;-2.3%(-7.9%~3.2%)、144週時;-1.9%(-7.8%~3.9%)]、ビクタルビ配合錠群は、DTG+F/TAF群に対し、非劣性が示されました。
血漿中HIV-1 RNA量が50 copies/mL以上であった被験者の割合
データ欠測であった被験者の割合
投与144週時点あるいは治療中の最後の検査において血漿中HIV-1 RNA量が50 copies/mL以上であったのは、ビクタルビ配合錠群で15例(5%)、対照群で10例(3%)でした。有効性が認められないことを理由にした投与中止は観察されませんでした。ビクタルビ配合錠群の15例のうち14例、対照群の10例のうち6例は、その他の理由‡による投与中止例であり、投与中止前の最後のHIV-1 RNA量が50 copies/mL以上でした。
投与144週時点でHIV-1 RNA量のデータがなかったのは、ビクタルビ配合錠群で43例(13%)、対照群で42例(13%)でした。そのうちビクタルビ配合錠群の35例(11%)、対照群の29例(9%)はその他の理由‡による投与中止例であり、最後のHIV-1 RNA量が50 copies/mL未満でした。
‡:その他の理由には次の理由による投与中止が含まれる:治験担当医の裁量、被験者による決定、追跡不可能、治療の不遵守、プロトコルからの逸脱、妊娠、治験支援者による終了。
Sax PE, et al.: Lancet 2017; 390: 2073.; Stellbrink HJ, et al.: Lancet HIV
2019; 6(6): e364. ; Orkin C, et al.: Lancet HIV 2020; 7:
e389.より作成
本試験はギリアド・サイエンシズ社より支援を受けています。著者にギリアド・サイエンシズ社より支援を受けている者が含まれます。
1489試験および1490試験の144週の観察の結果、新たな耐性変異の発現は認められませんでした。
1489試験における耐性検査対象例と耐性変異発現例(海外データ)
1490試験における耐性検査対象例と耐性変異発現例(海外データ)
*:ウイルス学的失敗と判定された時点、投与48週後または早期に本剤の投与を中止した時点のHIV-1 RNA量が200
copies/mL以上であった患者を対象に遺伝子型および表現型解析を行った。
†:2回の来院で連続してHIV-1 RNA量が200 copies/mL以上であった患者、あるいは48週、96週、144週、8週以降の最後の来院においてHIV-1 RNA量が200
copies/mL以上であり、その後治療を受けながらもHIV-1 RNA量が50 copies/mL未満にならなかった患者を対象に遺伝子型および表現型解析を行った。
Gallant J, et al.: Lancet 2017; 390: 2063. 社内資料(Phase 3 study :
GS-US-380-1489)(承認時評価資料). Wohl DA, et al.: Lancet HIV 2019; 6(6):e355.
Sax PE, et al.: Lancet 2017; 390: 2073. 社内資料(Phase 3 study : GS-US-380-1490)(承認時評価資料). Stellbrink
HJ, et al.: Lancet HIV 2019; 6(6): e364.
Orkin C, et al.: Lancet HIV 2020; 7: e389.
上記試験はギリアド・サイエンシズ社より支援を受けています。著者にギリアド・サイエンシズ社より支援を受けている者が含まれます。
1489試験において、投与開始144週のビクタルビ配合錠群の副作用発現割合は30%であり、対照群より有意に少ない割合でした。
1490試験において、投与開始144週のビクタルビ配合錠群の副作用発現割合は22%でした。
第Ⅲ相国際共同試験(1489および1490試験):投与開始144週までの有害事象の発現状況(安全性解析対象集団)(副次評価項目)(海外データ)
*:群間差が5%超の場合に有意差について統計学的検定を行った(Fisherの正確確率検定)。
1489試験では、重篤な副作用として、ビクタルビ配合錠群で全身性強直間代性発作、自然流産各1例、ABC/DTG/3TC群で胃腸炎、脂肪便、慢性膵炎1例が認められました。投与中止に至った副作用は、ビクタルビ配合錠群では認められませんでした。ABC/DTG/3TC群では、悪心と全身性皮疹1例、血小板減少症1例、慢性膵炎と脂肪便1例、うつ病1例が認められました。死亡はビクタルビ配合錠群で2例(ドラッグの過剰摂取、自殺各1例)、ABC/DTG/3TC群で1例(ドラッグの過剰摂取)認められましたが、治験薬との関連は否定されました。
1490試験では、重篤な副作用はビクタルビ配合錠群で3例(胸痛等)、DTG+F/TAF群で3例に認められました。投与中止に至った副作用として、ビクタルビ配合錠群で胸痛1例、腹部膨満1例、睡眠障害、消化不良、緊張性頭痛、抑うつ気分および不眠症1例、うつ病1例、DTG+F/TAF群でうつ病1例、脂肪萎縮症1例が認められました。死亡はビクタルビ配合錠群で4例(虫垂炎と敗血症性ショック後の心停止、胃腺癌、高血圧性心疾患とうっ血性心不全、心臓突然死各1例)、DTG+F/TAF群で4例(死因不明2例、肺塞栓症、リンパ腫各1例)認められました。治験薬と関連がある可能性があるとされたDTG+F/TAF群の死因不明の1例を除いて治験薬との関連は否定されました。
Orkin C, et al.: Lancet HIV 2020; 7: e389.
上記試験はギリアド・サイエンシズ社より支援を受けています。著者にギリアド・サイエンシズ社より支援を受けている者が含まれます。
1489試験において、投与開始144週の脊椎と寛骨(大腿骨近位部)の骨密度の変化率は、ビクタルビ配合錠群で-0.37%、-1.02%、ABC/DTG/3TC群で+0.04%、-1.29%であり、投与群間で同様の結果でした。
投与144週時点における脊椎および寛骨(大腿骨近位部)の骨密度のベースラインからの変化率(副次評価項目)(海外データ)
*:ANOVA(ビクタルビ配合錠群 vs ABC/DTG/3TC群)
Orkin C, et al.: Lancet HIV 2020; 7: e389.
上記試験はギリアド・サイエンシズ社より支援を受けています。著者にギリアド・サイエンシズ社より支援を受けている者が含まれます。
【使用上の注意】(抜粋)
2. 重要な基本的注意
(6)テノホビル
アラフェナミドフマル酸塩を含有する製剤の非臨床試験及び臨床試験において、骨密度の低下と骨代謝の生化学マーカーの上昇が認められ、骨代謝の亢進が示唆された。また、抗HIV薬による治療経験がないHIV-1感染症患者に対し、テノホビル
アラフェナミドフマル酸塩を含有する製剤が投与された臨床試験において、骨密度が低下した症例が認められた。病的骨折の既往のある患者又はその他の慢性骨疾患を有する患者では、十分な観察を行い、異常が認められた場合には、投与を中止する等、適切な処置を行うこと。
1489試験および1490試験における、投与開始144週の腎バイオマーカーの変化は投与群間で同様の結果でした。
投与144週時点における腎バイオマーカーのベースラインからの変化(副次評価項目)(海外データ)
*:Cockcroft-Gault式による推算糸球体ろ過量、†:尿中アルブミン/クレアチニン比、‡:レチノール結合蛋白
p値は両側ウィルコクソンの順位和検定による(ビクタルビ配合錠群 vs 対照群)。
Orkin C, et al.: Lancet HIV 2020; 7: e389.
上記試験はギリアド・サイエンシズ社より支援を受けています。著者にギリアド・サイエンシズ社より支援を受けている者が含まれます。
1489試験および1490試験において、投与開始144週の脂質パラメータおよび体重の変化が検討されました。
投与144週時点における脂質パラメータ、体重のベースラインからの変化
(副次評価項目)(海外データ)
空腹時の臨床検査値のみをまとめた。LDLコレステロールは直接法による。
p値は両側ウィルコクソンの順位和検定による(ビクタルビ配合錠群 vs 対照群)。
Orkin C, et al.: Lancet HIV 2020; 7: e389.
上記試験はギリアド・サイエンシズ社より支援を受けています。著者にギリアド・サイエンシズ社より支援を受けている者が含まれます。
