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HIV/AIDS 長期療養時代のHIV感染症

HIV診療・治療とコミュニケーションについての調査結果
監修:井上 洋士 先生(順天堂大学大学院医療看護学研究科 特任教授)

調査概要

目的 HIV陽性者の治療・服薬を支援していく上で、 HIV関連情報や医療関係者とのコミュニケーションに関するHIV陽性者ならではの支援ニーズを明らかにすること。
対象と方法 調査期間:2020年7月13日から8月17日
調査対象:HIV陽性であることが検査ですでにわかっている日本国内在住のHIV陽性者
調査方法:無記名自記式ウェブ調査
調査回答者:650人
分析対象:回答があった 650人のデータを精査し、不正回答・重複回答を除外し、631人の回答を有効回答とし、分析対象としました。
調査研究の
プロセス
調査回答協力者のリクルートは、HIV関連NGOやHIV陽性者向け総合情報サイト、また MSM(men who have sex with men)向けサイトでのバナー広告を掲載して実施しました。
倫理的配慮 調査データの扱いの際には、プライバシーを十分に守り、また個人を特定される恐れがあるデータが万一あった場合には個人を特定されないような形にしました。回答データは SSLにより暗号化されて送信される形をとりました。回答されたデータそのものは、研究グループメンバー以外の人々の目に触れることはありません。
利益相反 本調査はギリアド・サイエンシズ社より支援を受けています。

医師とのコミュニケーション

治療(薬剤)について、医師に「全て/概ね」本音で要望を伝えているのは81.9%でした(図1)。医師に伝えた要望の内容として、「副作用に関すること」が57.9%、「飲みにくさや飲み忘れに関すること」が41.7%でした(表1)。

図1 医師に対し、どの程度本音で要望を伝えているか(n=559)*
表1 医師に伝えた要望の内容(n=458,複数回答)*

*図1:HIVの治療を目的として定期的に通院をしている605人のうち、医師とHIVに関連して話をしましたかという質問に対し、「はい」と答えた559人を対象として分析
 表1:医師に要望を「全て/ 概ね伝えている」と回答した458人を対象として分析

抗HIV薬の新薬に関するコミュニケーション

抗HIV薬の新薬について、医療関係者から紹介されたことがある患者さんは全体の57.2%、自分から医療関係者にたずねたことがある患者さんは26.9%でした。

図2 抗HIV薬の新薬について医療関係者から紹介されたことがあるか(n=605)*
図3 抗HIV薬の新薬について自分から医療関係者にたずねたことがあるか(n=605)*

*図2,3:HIVの治療を目的として定期的に通院をしている605人を対象として分析

医師と良好なコミュニケーションが取れていても、抗HIV薬の新薬について医師から紹介されていない患者さんが多く、また73.1%の患者さんが新薬の紹介を受けたいと考えています。

「抗HIV薬の新薬について自分から医療関係者にたずねたことがあるか」と「医療関係者から抗HIV薬の新薬の紹介を受けることは必要だと思うか」について、「医師に対し、どの程度要望を本音で伝えているか」との関係を調べたところ(表2、3)、新薬についてたずねたことがある人は、医師に対し「全て」要望を本音で伝えている人で34.0%、「概ね」要望を本音で伝えている人で26.2%にとどまりました。

一方で、医師に本音で要望を伝えている程度にかかわらず、7割前後の人が医療関係者から抗HIV薬の新薬の紹介を受けることが必要と考えていました(図4)。

医師と良好なコミュニケーションが取れている人でも、抗HIV薬の新薬については自分からたずねることはあまりできていないため、新薬の情報については医療関係者からの紹介を必要としているといえそうです。

表2 「抗HIV薬の新薬について自分から医療関係者にたずねたことがあるか」と「医師に対し、どの程度要望を本音で伝えているか」の関連*
表3「医療関係者から抗HIV薬の新薬の紹介を受けることは必要だと思うか」と 「医師に対し、どの程度要望を本音で伝えているか」の関連*
図4 医療関係者から抗HIV薬の新薬の紹介を受けることは必要だと思うか(n=605)*

*表2,3: HIVの治療を目的として定期的に通院をしている605名のうち、医師とHIVに関連して話をしましたかという質問に対し、「はい」と答えた559人を対象として分析
(「抗HIV薬の新薬について自分から医療関係者にたずねたことがあるか」「医療関係者から新薬の紹介を受けることは必要だと思うか」に無回答であった人は除外)
*図4:HIVの治療を目的として定期的に通院をしている605人を対象として分析

今の治療薬で順調に治療できている場合、「より良い薬を紹介されたら、治療薬を変更するか」については、変更すると回答した人が475人(78.5%)、変更しないという回答が124人(20.5%)でした (図5)。

図5 より良い薬を紹介されたら治療薬を変更するか(n=605)*

*図5:HIVの治療を目的として定期的に通院をしている605人を対象として分析

看護師・薬剤師とのコミュニケーション

看護師とのコミュニケーションでは、話す内容として「最近の体調について」に次いで、「仕事や趣味のこと」が多くあげられていました(図6)。

図6 看護師と話す内容(n=261,複数回答)*

薬剤師とのコミュニケーションでは、話す内容として「最近の体調について」に次いで、「薬の副作用」「現在行っている治療(薬剤)について」があげられていました(図7)。

図7 薬剤師と話す内容(n=177,複数回答)*

*図6:HIVの治療を目的として定期的な通院をしている605人のうち、看護師とHIVに関連して話をしたと答えた261人を対象として分析
 図7:HIVの治療を目的として定期的な通院をしている605人のうち、薬剤師とHIVに関連して話をしたと答えた177人を対象として分析

出典:板垣貴志(株式会社アクセライト). HIV診療・治療とコミュニケーションについての調査結果報告書.
https://gfja.accelight.jp/(2020年10月13日閲覧)

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