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HIV/AIDS 長期療養時代のHIV感染症

HIV治療と服薬アドヒアランス

服薬アドヒアランスおよび継続的なケアの維持の重要性(HIV感染症「治療の手引き」)

「抗HIV療法(ART)では、その開始を決定したら、強力なARTによって、血中ウイルス量をできる限り長期に検出限界以下に抑え続けることが目標となる。この目標は、患者が規則正しい服薬を続けることによってはじめて達成することができる。」

「患者が積極的に治療方針の決定に参加し、自らの意志で服薬を続けることが求められる。そのためには、医療者は薬剤の副作用だけではなく、感染の事実を知らない他人の前で服薬しにくい、経済的負担が大きい、定期通院がしにくいなど、個々の患者の服薬アドヒアランスを低下させる要因を把握し、適切なアドバイスを行うことが望まれる。」

服薬アドヒアランスおよび継続的なケアの維持

1.処方に関して
予想される副作用と対処をあらかじめ説明し、副作用が出現した場合は適切に対処する
服薬と食事の条件を単純なものにする(例えば食前服用や食後服用が混在しないようにする)
薬物相互作用に注意する
可能な限り、服薬回数、錠数の少ない処方にする
2.患者に対して
患者が理解し、受け入れられる服薬計画をたてる
治療の意義・目標とアドヒアランスの重要性を説明し理解を得る
最初の処方箋を書く前に、患者が服薬のできる環境を整える時間を設ける
家族や友人の支援を求める
患者の食事時間、日々のスケジュール、予想される副作用を考慮して処方する
3.医療者に関して
患者との信頼関係を確立する
患者にとって良い相談相手、教育者、情報源となり、継続的な援助と観察を行う
医療者が休暇中などにも患者の問題に対して対応できるよう連絡体制を整える
アドヒアランスの状況を観察し、維持が困難な場合は、来院回数を増やす、家族・友人の支援を求める
医療者チームの中の専門職を紹介するなどの対策をとる
新たな疾患(うつ状態、肝臓病、衰弱、薬物依存など)が出現した場合にアドヒアランスへの影響を考慮し、対処する
医師、看護師、薬剤師、カウンセラー、ソーシャルワーカーなどがチームとなり、アドヒアランスを維持するための対策を考え、互いに患者と密接に連絡を取りながら支援を行う
アドヒアランスの維持について定期的に系統的な評価を行い、問題が生じた際には改善策を講ずる

日本エイズ学会 HIV感染症治療委員会『HIV感染症「治療の手引き」』第22版、2018年11月発行、23頁

錠剤数別の無イベント生存率(海外データ)

目的 1日1回1錠レジメン(EFV+F/TDF合剤のAtripla®[本邦未承認])と同じ薬剤の組み合わせの複数錠レジメン(2錠レジメン:EFV+ツルバダ®、3錠レジメン:EFV+TDF+3TC or FTC)でHIV感染症の進行リスクが異なるかを評価する。
対象 Antiretroviral Therapy Cohort Collaborationのデータより、上記の1錠、2錠、3錠レジメンで治療を開始した患者11,739名。
方法 対象となる患者をAIDSの発症あるいは死亡、治療レジメンの変更時まで追跡した。
主な結果 2錠レジメンはSTRと比較して、AIDS発症あるいは死亡のリスクが39%上昇することが示された(HR1.39[95%信頼区間:1.01-1.91]、Cox回帰モデル)。

欧米での未治療HIV患者11,739名を含む多数のコホート研究(2006年~2012年)における錠剤数別の無イベント生存率(海外データ)

Young J, et al. HIV Medicine 2018; 19: 132

患者さんがレジメン選択にあたって考慮すること(Futures Japan 第2回調査)

目的 HIV陽性者の健康保持・増進に関連する支援ニーズとして重点的な項目を明らかにする。
対象 日本国内在住のHIV陽性者1,110人。
方法 多数のHIV陽性者が参加・協力し、HIV陽性者のQOL向上を目指す当事者参加型プロジェクトであるFutures Japanによる無記名自記式ウェブ調査(調査期間:2016年12月25日~2017年7月25日)。
結果 現在飲んでいる抗HIV薬の組み合わせを決めるにあたり優先した事項として、「飲む回数」が78.4%、「医師が勧めたので」が56.6%、「食事時間と無関係であること」が46.7%の回答者にあげられた。

現在飲んでいる抗HIV薬の組み合わせを決めるにあたり優先した事項(%, n=948)

Futures Japan 第2回調査サマリー、Futures Japan、2018.
https://survey.futures-japan.jp/doc/summary_2nd_all.pdf(2019年8月1日閲覧)

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