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ベクルリー点滴静注用 オミクロン株BA.1ならびにBA.2流行期におけるベクルリー早期投与の有用性に関する論文より(海外データ)

オミクロン株BA.1ならびにBA.2流行期におけるベクルリー早期投与の有用性に関する論文より(海外データ)

Rajme-López S, et al.: Open Forum Infect Dis. 2022 Oct 6;9(10):ofac502. doi: 10.1093/ofid/ofac502.

試験概要

目的 重症化リスク因子を有する軽度から中等度のCOVID-19患者におけるベクルリー早期投与の臨床的有用性を評価する。
対象 オミクロン株BA.1ならびにBA.2が優位とみられる12021年12月1日から2022年4月30日(メキシコ)までに、196名の高リスク患者がCOVID-19と診断され、すでに重症または重篤、もしくはデータ欠測のある患者を除いた126名を対象とした。
方法 前向きコホート比較研究。メキシコの三次医療機関において、重症化リスク因子を有する軽度から中等度のCOVID-19患者を対象に、ベクルリーの外来3日間コースで治療した。
主要評価項目 症状発現後28日目の入院または死亡。
解析計画 ベクルリー投与群との比較は、χ2検定またはフィッシャー正確検定を適宜、およびWilcoxon独立2標本検定を用いて行われました。主要転帰に関連する因子を特定するために二変量解析が用いられ、ハザード比(HR)および95%CIが算出されました。ベクルリー治療と主要転帰の独立した関連を見つけるために、臨床的および生物学的に重要な変数と二変量解析で P<0.2 の変数を含む多変量Cox比例ハザード回帰モデルが構築されました。モデル化にあたっては、比例ハザードの仮定が満たされ、調整後HR(aHR)および95%CIが算出されました。欠測データは置換しませんでした。

1. Cedro-Tanda A, et al.: Viruses. 2022; 14:545. doi: 10.3390/v14030545.

試験のサマリー

  • 多くの免疫抑制状態の患者を含む重症化リスク因子を有するCOVID-19患者において、ベクルリーの早期投与(3日間投与)により28日目までの入院または死亡が84%有意に減少しました(aHR:0.16、95%CI:0.06-0.44、P<0.001、Cox比例ハザード回帰モデル、主要評価項目)。
  • 本研究は、オミクロン株BA.1ならびにBA.2流行下において、重症化リスクが高く、約80%がワクチン接種済みの患者群に対するベクルリー早期投与の有用性を示す実臨床のデータです。
  • 今回の知見の限界は、観察が1施設で行われたこと、年齢中央値がレムデシビル投与群で7歳若かったこと、治療が無作為化されていないこと、長期追跡が行われていないためいわゆるCOVID-19後遺症候群に関するデータが入手できないこと、自己報告という性質上、ワクチン接種や過去のCOVID-19罹患から今回の罹患までの期間が評価できないこと、などが挙げられます。

非ランダム化前向きコホート研究

患者背景

  • 試験対象となった患者の年齢(IQR)の中央値は49(35-63)歳、57.1%(72/126名)は女性でした。
  • 併存疾患を有している患者は99.2%(125/126名)、免疫抑制状態の患者は93.7%(118/126名)、COVID-19進行の高リスク疾患が2つ以上有する患者がベクルリー投与群で48/54名、非治療群で63/72名でした。
  • ワクチン接種率は79.4%(100/126名)の患者で完了しており、過去のCOVID-19罹患歴は自己申告で9.3%(19/126名)でした。
  • 両群は年齢のみ有意差がありましたが(P<0.001)、そのほかはワクチン接種率を含め有意差はありませんでした。

試験対象者の臨床的特徴

ct:サイクルしきい値、IQR:四分位範囲、RT-PCR:リアルタイムPCR法、SARS-CoV-2:重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2、a:免疫抑制状態と考えられる併存疾患を示す。
χ2検定またはフィッシャー正確検定、およびWilcoxon独立2標本検定

1. Rajme-López S, et al.:Open Forum Infect Dis. 2022 Oct 6;9(10):ofac502. doi: 10.1093/ofid/ofac502.

結果(主要評価項目の転帰に影響した臨床変数)

  • 主要評価項目である症状発現後28日目の入院または死亡の転帰に影響した臨床変数を検討したところ、二変量解析において60歳以上(HR:2.57、95%CI:1.31-3.80、P=0.003)、 糖尿病(HR:3.40、95%CI:1.76-6.59、P<0.001)、 肝硬変(HR:3.38、95%CI:1.19-9.58、P=0.022) が、死亡または入院の頻度の増加と有意に関連しました。
  • 多変量解析では、糖尿病(aHR:3.35、95%CI: 1.58-7.07、P=0.002)は主要転帰と独立して有意に関連していました。

臨床変数と入院および/または死亡の関連性

aHR:調整ハザード比、BMI:ボディマス指数、HR:ハザード比、SARS-CoV-2:重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2型。
a:多変量回帰モデルに含まれる変数を示す。
Cox 比例ハザード回帰モデル

1.Rajme-López S, et al.:Open Forum Infect Dis. 2022 Oct 6;9(10):ofac502. doi: 10.1093/ofid/ofac502.

結果(ベクルリーによる治療と主要評価項目の転帰の関連)

  • ベクルリーによる治療は、二変量解析(HR:0.18、95%CI:0.07-0.45、P<0.001、Cox比例ハザード回帰モデル)ならびに多変量解析(aHR:0.16、95%CI:0.06-0.44、P<0.001、Cox比例ハザード回帰モデル)においても、主要評価項目である症状発現後28日目の入院または死亡のリスク低下に独立して関連していました。

症状発現後28日目の入院または死亡のハザード比(HRは二変量解析による)

1.Rajme-López S, et al.:Open Forum Infect Dis. 2022 Oct 6;9(10):ofac502. doi: 10.1093/ofid/ofac502. より作図。

本試験における安全性評価がされていないため、ベクルリーの副作用はリンク先の電子添文情報をご覧ください。

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