第Ⅲ相臨床試験
NIAID ACTT-1試験(国際共同第Ⅲ相試験)
18歳以上のSARS-CoV-2による感染症患者を対象としたプラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験において、投与初日にベクルリー200mgを、2~10日目にベクルリー100mgを1日1回静脈内投与しました。
GS-US-540-5773(SIMPLE-Severe)試験(国際共同第Ⅲ相試験)
12歳以上18歳未満かつ体重40kg以上、及び18歳以上のSARS-CoV-2による重症感染症患者を対象とした無作為化非盲検並行群間比較パートにおいて、5日間投与群では、投与初日にベクルリー200mgを、2~5日目に100mgを1日1回静脈内投与、10日間投与群では、投与初日にベクルリー200mgを、2~10日目に100mgを1日1回静脈内投与しました。
GS-US-540-5774(SIMPLE-Moderate)試験(国際共同第Ⅲ相試験)
12歳以上18歳未満かつ体重40kg以上、及び18歳以上の中等症のSARS-CoV-2による感染症患者を対象とした無作為化非盲検並行群間比較試験において、ベクルリーを点滴静注で初日に200mg投与した後、5日目まで1日1回100mg投与する群、10日目まで1日1回100mg投与する群、標準療法群に1:1:1の比率で割り付けました。
GS-US-540-9012(PINETREE)試験(海外第Ⅲ相試験)(海外データ)
COVID-19の進行リスクが高い12歳以上、もしくは60歳以上の患者で、症状発現から7日以内かつ陽性が判明して4日以内の584名を対象に、ベクルリーを点滴静注で初日に200mg投与、2日目と3日目に100mg投与する群とプラセボ群に1:1の比率で割り付けました。
論文化実臨床データ
米国 ジョンズ・ホプキンズヘルスケアシステム5病院2,483例データより(海外データ)
米国の5病院のCOVID-19入院患者のデータから抽出したレムデシビル治療を受けた患者群と、傾向スコアマッチングを行ったレムデシビル治療を受けなかった対照群について、28日間の有効性を後ろ向きに解析しました。
日本の入院患者情報「COVID-19 Registry Japan(COVIREGI-JP)」より
COVIREGI-JPの症例として登録された全患者のうち,入院中にすでに酸素吸入が開始されていた重症例や症状発現から4日以上経過している症例を除外した日本人成人コホート12,487例を対象に、感染初期におけるベクルリーの有効性を検討しました。
COVID-19に対するベクルリーの短期間投与――非急性期病棟におけるケースシリーズより
日本の非急性期病棟(リハビリテーション病棟、緩和ケア・内科病棟)でクラスター発生時にCOVID-19を発症した入院患者49名を対象に、発症早期にベクルリーの短期間(3日間)投与を受けた患者の特徴と転帰を検討しました。
オミクロン株BA.1ならびにBA.2流行期におけるベクルリー早期投与の有用性に関する論文より(海外データ)
オミクロン株BA.1ならびにBA.2が優位とみられる2021年12月1日から2022年4月30日(メキシコ)までに、糖尿病や自己免疫疾患などの重症化リスク因子を有し、約80%がワクチン接種済みのCOVID-19患者126名を対象に、軽度から中等度のCOVID-19患者におけるベクルリー早期投与の臨床的有用性を検討しました。